カテゴリー「書籍・雑誌」の5件の記事

2008年7月 4日 (金)

『鬼平犯科帳』をちょっとだけ観た

クーです。

最近ユキが中断していた『鬼平犯科帳』をまた読み出した。
それを見て負けじと私も読み返す。
何度読み返しても面白い。
面白いのだけれど他のも読みたいなとつい思う。
『剣客商売』と『藤枝梅安』は何冊か読んでみたものの、どうも性に合わなかった。
池波正太郎作品の中で最初に『鬼平』に手を出してしまった事を私は少し後悔している。
『鬼平』がガッチリ合い過ぎて他の時代小説や池波作品へなかなか気が向かない。
なので今は『真田太平記』と『火の国の城』を買うか否かとても迷っている。

そんな中、ネットで池波作品を検索していてTVドラマの鬼平を観たことがない事にふと気がついた。
そうしたら
「忠吾って、粂八って、伊三次って・・・あぁみんなどんな人が演じているのかしら」
と気になって気になってどうしようもなくなり、わーっと勢いでDVDを4本借りて来てしまった(中村吉右衛門が平蔵なのは知っていた)。
まだ鬼平の4巻辺りをじっくり読んでいるユキに
「あれ?『唖の十蔵』からじゃないや。ユキは見ちゃダメだねぇ」
などと言い渡したものの(私が鬼か)、結局ユキも本を置いて何話か観ることに。

のっけから「ジャジャーン!」みたいなオープニングに驚いてしまい、
「うへぇ、やっぱり止めとけば良かったかな・・・時代劇ってやっぱり馬に乗って走らにゃいかんのかい」
と苦笑したものの、せっかく借りてきたのだからと意地になって観た。
観たんだけれども・・・。

「おおぉ」とニヤっと出来たのは平蔵と忠吾と酒井くらい。
江守徹の左馬之助が出てきたときは何だか2人してぷっと笑ってしまった。
(私はもっと背が高くひょろっとしたイメージ、ユキはやはり背が高いがガッチリして大男のイメージらしい)
伊三次は「明神の次郎吉」(だったかな)あたりでやっとそれっぽくなって来たけど、最初は落ち着き過ぎていて誰だか分らなかった。
それに伊三次はもっと若いイメージだったなぁ。
がっかりしたのは「おまさ」。
そりゃ役者に化粧するなってのは無理だろうけど、「化粧っ気がなく、浅ぐろい健康的な三十過ぎの女性」という若々しいメージは無残に砕かれた。
一刻も早く原作を読んでこのTVドラマのイメージを忘れたい。

決定的だったのは「久栄」。
イメージがどうこう以前に
「久栄はこんな女じゃないやいっ」
とTVの前で1人ぶーたれてしまった。

でしゃばり過ぎ。
妙に可愛らしい女を演出しすぎ。
ここで久栄を出したら、こんな台詞言わせたら台無しじゃないの、と思う場面もしばしば。

私の中で久栄は、女らしさや優しさを持ち合わせつつも、
「女は男しだいにござります」
「近藤勘四朗など、あなたさまにくらべれば、塵あくたも同然」
とか
「もっとおやりなされませ。息の根が絶えてもかまいませぬ」
など、バサリと言い切ってしまうような「さすが平蔵の奥方様」と思える素敵な女性だったのに。

私の好きな沢田小平次(というか誰が誰だか分からなかった)がちっとも活躍しないし、粂八は出てくるの遅いし。
それに色々と事情があるのだろうけど、話の内容や設定が変わってしまっていたのも残念だった(特に「蛇の眼」)。
とにかくもっと殺伐としていて欲しかったなぁと思う。
だからこそ忠吾とか、他のちょっとした笑ってしまうような場面が本当に面白くて和むのに。
そんな訳でTVシリーズは五郎蔵が出てくる前にギブアップ。
どうも私にとって『鬼平』は映像を自分でチラつかせながら読む方が性に合っている小説のようだ。

でもエンディングの映像とジプシーキングスの「インスピレーション」はとっても良かった。
オープニングで裏切られた「『鬼平』はこうあって欲しい」との期待がそのまま形になっているようで嬉しかった。
まさしくこのイメージだ、とそこだけ見入ってしまうくらい好きだ。
「この曲を聴きながら原作を読むと最高だ」
というのがユキと私の異議なしの感想でした。

DVDの勢いもあってか、池波正太郎は『男の作法』をちょろっと読んだ事があるくらいだなぁという父と
「『鬼平犯科帳』がすごく面白くてね、あれ読んでるとすごく蕎麦を食べたくなるんだよねぇ」
なんていう話を電話のついでにしてみたら

「なんだかオジサンみたいだなぁ、お前。あはは」

と笑われ、ものすごく落ち込んで受話器を置いた私。
オジサンにオジサンみたいって言われたくないわ。

なんだかくさくさするな。
あぁもう、蕎麦を食いに行くぞ、蕎麦。

いいさ、オジサンでもかまわない。

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2007年7月17日 (火)

『大草原の小さな家』シリーズ。

クーです。

幼い頃、この海外ドラマが大好きだった。
食い入るようにTVを見つめる私に
「本当はちゃんとした本があるのよ」
と母が本を手渡してくれた。

100年以上前のアメリカの開拓時代。
たくましく暖かく生きる家族を描いた物語。
児童書ではあるけれど、今読み返しても充分面白いなと思える本。

私が子供の頃1番好きだったのは、シリーズの第1巻『大きな森の小さな家』。
食べ物に関する細かい描写がとにかく大好きだった。
(この頃から食い意地が張った子供だったんだな、アタシ)

豚を丸ごと1頭、ハムやベーコン、ソーセージに加工したりラードをとったり。
しっぽまで食べて、一切を無駄にしない。
父さんが仕留めてきたシカはヒッコリーで燻して燻製にしたり。
メイプルシロップを雪の上に垂らしてキャンディーを作ったり。
母さんがチーズやバターを作る場面では、プロセスチーズをかじりながら読んだ記憶がある。

生きることは、食べることであり働くことであるとしみじみ感じる。
海外の物語なのに、子供達の心の描写一つ一つにも共感できるから不思議。
貧しい開拓者の一家。
厳しい生活の中でも、とても暖かく幸せそうな家族。
家族にカタチに時間も国境も関係ないのだなぁと思える。

実はこのブログのタイトルもこの本に出てくる料理名だったりする。

「Green Pumpkin Pie」青いかぼちゃのパイ

食糧がなくなってしまった大変な時期に、母さんが閃いた料理。
熟れていない南瓜で作ったパイ。
味はなんとアップルパイの様になるのだそう。
限られた中でも工夫して楽しく過ごせていけたらと思い名前を借りました。

このシリーズの関連本が何冊か出ているけれど、私が持っているのはコレ。

 『小さな家の料理本』ローラ・インガルス一家の物語から
 著 バーバラ・M・ウォーカー
 文化出版局

Img_1888a_1 物語中に出てくる料理のレシピが忠実に再現されていると思う。
それに何故アメリカはバターやラードたっぷりの料理が多いのか納得出来る。
ただ読むだけでも面白いし、実際作ってみても楽しい。
それにガース・ウィリアムズの絵がたっぷりで嬉しい。



本を通して違う文化を理解するのはとても楽しいし、ステキな事だと思うのです。

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2007年1月23日 (火)

時代小説って。

クーです。
基本的に時代小説に興味が無かった私。
ある時、珍しくユキが買ってきた畠中恵の「しゃばけ」を読んでから、印象がガラリと変わった。
(この作品を読むと、普段食べもしない和菓子がむしょうに欲しくなる)

ここ1,2年で繰り返し読むのが宮部みゆき。
特に好きなのが「回向院の茂七親分」が出てくる「初ものがたり」。Photo_99
ストーリーも爽快感があるし、登場人物が魅力的。
また出てくる食べ物たちがなんとも美味そうで、
食いしん坊のワタクシは、お腹が空いて仕様がない。
ただ残念な事に、このシリーズは話しが途中。
稲荷寿司屋台の親父の正体が非常に気になるので、
是非とも続編を読みたい。書いてくれないかしら?
他にも「ぼんくら」や「霊験お初」等々、
ハズレがなかったなぁと思う程好きだ。
ただ、彼女の現代小説は苦手。
「理由」を読んで懲りた。
気が短い方なので、回りくどいのはあまり好きではない。
畠中恵も宮部みゆきも、
比較的軽い文章と内容なので読みやすく、
時代小説入門にこれらを選択できて良かったなと思う。

これに気を良くしたワタクシ。
最近、池波正太郎にも手を出してみた。
昔、祖父の家の本棚にずらりと並んでいた記憶があり、
難しいのではないかと不安になりながら「鬼平犯科帳」を1冊だけ購入。
ところがどっこい、これがめちゃめちゃ面白い。
一つ一つは短編なんだけど、登場人物が少しずつ微妙に絡まって物語が進んでいく様に感服しながら、読む手が止まらなくなった。
早く続きが読みたい。
だから今から本屋に行ってくるのだ。

本って意外と高いですよねぇ。
ハードカバーは邪魔なるし高いしで、
ほとんどが文庫になるのを待つ、ケチな私。
どうしても読みたいのは無理して買うこともあるけど。
宮部みゆきの「日暮し」が早く文庫になるのを願う日々。
少し禁酒して本代に回すか(笑)

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2006年12月 7日 (木)

読んでみたら面白いかも。その2。

クーです。

また好きな本の話。
ネタがないっていうわけじゃな・・・ゴホッゴホッ

まずは椎名誠の「あやしい探検隊」シリーズ。
漫画じゃなくて本を読んでいて初めて声を出して笑ってしまった本だ。
イイ歳をしたオジサマ達が、全国の無人島に乗り込んで行き、そこでただキャンプをして飯を喰って呑んで騒いで帰ってくる。
ただそれだけ(それだけじゃないけど)。
とにかく椎名誠さんの簡潔かつ軽快な文章がたまらなく好きだ。
(シリーズ途中から、私が大好きで尊敬している水中写真家の中村征夫さんも参加)
そして私が同じくらいの世代で男だったらきっと東日本ケト会に入っていたのにと悔やまれる本なのだ。
あぁ、男って羨ましい。

東海林さだおの「まるかじり」シリーズ。
おじさま系の雑誌や新聞を読まないのであまりこの方の事は知らなかったのだが、漫画を見たら「あぁ、知ってる」と思った人。
内容は非常に馬鹿バカしく、且つ、非常に素晴らしいのだ。
東海林さんの観察眼に参ってしまう。
やっぱり「あはは」と笑ってしまうのです。
そして「うんうん」と頷いてしまう。
私の父ほどの年齢のオジサマが、1人手鏡に向かい、カッ○えびせんがはたして口の中に何本入るのかと真剣に検証してみてしまうのです。
こんな素敵なオジマサに私はもうメロメロなのです。
そしてお腹がグーッっと鳴ってしまう本なのです。
シリーズは凄い数が出ているけど、どれを読んでも面白い。

とにかく最近は、食べ物に関する文章に反応してしまう自分がいる。
しかしながら大抵の場合、そういったことを書いている方の文章は素晴らしいことが殆どなのだ。
食べる事、食べる物に関心を示すということは生きることに前向きだと思う。
何より、一番身近で当たり前の事に鋭い観察を見せていることは凄いことだと思う。
(私はただの食いしん坊ですが)

昔はエッセイにあまり興味がなかったのになぁと自分でも首をかしげてしまう。
人はやっぱり日々変わっていくものなのですね。

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2006年11月30日 (木)

読んでみたら面白いかも。

クーです。
今日は好きな本の紹介をちょっと。

私が本を読むのが好きな理由として、読む時々で感じる事が違うというのが挙げられる。
そして歳を重ねるごとにその嗜好が変化するのが自分でも面白いと感じる。

幼い頃は亡き母の本棚から少しずつ本を取り出して読むのが楽しみだった。

「限りなく透明に近いブルー」
この本を初めて母の本棚から手に取ったのは13才の時。
ませガキです。
読む前はまさかこんな内容だとは思わなかった。
読むには読んだ。書いてある事は分かるのだが、内容が理解出来ない。
結局その時は、村上龍ってよくわかんねーな、で終わってしまった。
(理解できていたら相当恐ろしい13才ですね)
でも、大学受験の頃もう一度手に取ってみたら、涙が出ました。
静と動。
若さという苛立ちや焦燥感や不安感を、村上龍らしくエグいまでに書いています。
今読んだらまた違うのだろうか。

そして、世の中にはこんなゲテモノ喰いの人がいるんだと知ったのは、やはり母の本棚から拝借したこちら。
Photo_56 「ムツゴロウの雑食日記」
当時、私は「よーーしヨシヨシヨシヨシヨシ」のハイテンションな番組を知らなかったので(それともまだ番組が放送されていなかったのか?)、ムツゴロウさんと動物王国はこの本で知りました。
わっ、初版が昭和51年5月。
すごい古いなー。
母は私を産んですぐにこんな本を読んでいたのか・・・。
離乳食に変なものを食べさせられないで良かった(笑)
母は畑正憲の本が意外にも好きだったらしく、他にも何冊か所持していた(「ムツゴロウの青春記」等々)。
何度も読み返しているのでかなりボロボロです。
今読み返しても充分面白い内容。
私はこれがきっかけで蛙を食した経験があります。
台湾料理店だったと思うのですがとても美味しかったですよ。
炒め物だったような。
ただ、皮のビラビラした部分がいけません(ちょっと残っていたようだ)。
すこーしヘコみました。
作家畑正憲として、ムツゴロウさんの違う一面を見ることができる本だと思います。

本は読み手により、その時々で変化しますね。
一番身近で手軽な娯楽かもしれません。

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