手打蕎麦 雲平 @南部町
国道52号の「道の駅とみざわ」手前のコンビニの奥。
偶然見つけてから、いつか行ってやろうとずっと思っていたこの店。
だからその日は鼻息も荒く、早めに家を出た。
空回り。
11時半からだってさ。
今、10時半だねぇ。
・・・またやっちゃったな。
取りあえず車から降り、しばらくボーッと川を眺めてみる。
数人が長い竿を持ち、川の中で佇んでいる。
「きっと鮎だね。友釣りだよ」
とユキが教えてくれた。
その辺に咲いていた彼岸花なんかを撮ってみる。
彼岸花は近くで見るより、わーって群生しているのを遠くから眺める方がいいな。
実はこの花に今まで触ったことがない。
親から言われた
「毒があるから絶対に触ってはダメ」
という言葉と、
『花さき山』という絵本だったかな?
切り絵の黒と赤のコントラスト、そこに出てくる花の印象が強烈だった。
だから私は今もこの花を見ると、美しいなと思うのだけど妙な気分になる。
恐ろしいような、切ないような。
「日本昔話」のちょっと怖い話の時の音楽が流れそうになる。
まぁそんな事どうでもいいか。
あー。
暑いなぁー、今何時?
10時50分。
あぁ。
と、店の窓がガラリと開き、中からご主人らしき方が顔を出した。
開店時間が11時半からだけれど、これから火を入れるので11時20分過ぎなら中に入れますよと。
早く着き過ぎちゃってごめんなさい。
ではその辺を散歩してきますと笑顔で答え、ブラブラと時間を潰す。
こんなのもたまにはいいな。
頃合いを見て戻ると、6人程の1組がもう待っていた。
「すみませんね、暑かったでしょう。」
出てきた冷茶と揚げ蕎麦。
よく冷えていておいしい。
揚げ蕎麦もカリカリで、甘くないかりんとうみたいだ。
かなり細めに切られた蕎麦。
十割の蕎麦なのにもっさり感が少なく、しっかりとしたコシがあって、するっと喉を通っていく。
うわ、おいしい。
蕎麦の味と香りが強いので、ダシの強い濃口のつゆが合う。
なんて言えばいいのかな。
気持ちの良い蕎麦。
あぁ私、写真なんて撮ってる場合じゃなかった(泣)
慌てたから写真がボケている。
十割だから素早さが大事。
ドンドン伸びます。
今日の変わりそばは、更科粉に南瓜のそば切り。
(こっちもボケてる)
とても難しい技術らしい(ご主人が説明して下さいました)。
南瓜の甘みがほんのりと口の中に広がる。
薬味はネギと辛味大根。
辛味大根もご自分で栽培されているよう。
蕎麦湯も頃合いを見て、アツアツの香り高いのを出していただいた。
最初、少なそうに見えた蕎麦も、食べ終わる頃にはかなり満たされた。
「今まで食べた十割蕎麦の中で1番好きかも」
とユキ。
なんで?と聞くと、
「男蕎麦だった。」
・・・ハイ??
「『せいろ』に荒々しい男らしさを、『変わりそば』に男の繊細さを感じた!」
・・・・・・・。
(ポカーン)
全てにご主人のこだわりと情熱を感じられる、丁寧であたたかい蕎麦。
とても満足。
良い時間を過ごすことができた。
ご主人お独りで切り盛りされている為か、メニューの横にはこんな文字。
(クリックで大きくなります)
行かれる方は是非、無理を言わず、のんびりとゆったりと待って下さい。
そうすればきっとおいしい蕎麦を食べる事ができるはず。
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